パッケージ管理システムといえば、Debian・Ubuntu では apt コマンド、CentOS では yum コマンド、Mac では Homebrew(ホームブルー)が有名だと思います。
Windows でもパッケージ管理システムが存在します。
パッケージ管理システムを使用することによりアプリケーションのダウンロード・インストール・更新が自動化できるので導入することをオススメします。
Windows パッケージ管理システム
Windows Package Manager (winget)
Microsoft 開発のパッケージマネージャー。
2021 年 5 月にバージョン 1.0 がリリースされました。
インストール
GitHub から最新版をインストールします。
PowerShell を起動。
PS> Invoke-WebRequest -Uri https://github.com/microsoft/winget-cli/releases/download/v1.0.11692/Microsoft.DesktopAppInstaller_8wekyb3d8bbwe.msixbundle -OutFile DesktopAppInstaller.appx -UseBasicParsing
PS> Add-AppxPackage -Path DesktopAppInstaller.appx
PS> rm DesktopAppInstaller.appx
PS> winget -v
使い方
コマンドプロンプトや PowerShell から実行できます。
- パッケージ検索
winget search [名前]
- パッケージインストール
winget install [パッケージ名]
Tips
レポジトリ
https://github.com/microsoft/winget-pkgs
Chocolatey(チョコレティ)
2011 年から開発されているパッケージマネージャーです。
パッケージ数が多く、さまざまなアプリケーションがインストール可能です。
インストール
PowerShell を管理者モードで起動してインストールコマンドを実行します。
詳しくは以下を参照してください。
https://chocolatey.org/install
PowerShell 管理者モード起動
Windows検索: win
+s
入力: power
管理者権限で実行: Ctrl
+Shift
+Enter
使い方
- パッケージ検索
choco search [名前]
- パッケージインストール
choco install [パッケージ名]
Tips
パッケージ一覧は WEB サイトで確認できます。
デフォルトは人気順になっているので、他の人が何をインストールしているか参考になると思います。
https://chocolatey.org/packages
Scoop(スクープ)
プログラムのインストール先がホームディレクトリになるので管理者権限が不要でパッケージのインストール可能。
また、アンインストールの失敗もほぼないようです。
※Chocolatey ではアンインストールが失敗しやすい。
Chocolatey と比べるとパッケージ数が少ないです。
それは開発者向けに作られていることが関係していると思います。1
インストール・使い方
下記参照
https://github.com/lukesampson/scoop/wiki/Quick-Start
Bucket
Bucket というアプリケーションのインストール方法などが書かれた Git リポジトリがあります。
Bucket 毎にインストールできるアプリケーションが決まってきます。
デフォルトではmain bucket
のみ使用可能です。
main bucket
は開発者ツールかつ非 GUI のツールのみのパッケージになります。
GUI ツールなどはextras bucket
にあります。
- bucket 追加 (extras)
scoop bucket add extras
- bucket 一覧
scoop bucket list
Tips
Bucket は誰でも作成できるので、他人が作成した Bucket を使ったり、自分で作成したりできます。
まとめ
winget は Microsoft が開発を行っており、今後こちらのツールが主流になりそうです。
Chocolatey はパッケージが豊富です。
アンインストールが不安定だったり、インストール時にユーザーアカウント制御のポップアップが出たりと使いづらい部分もあるようです。
Scoop は筋がいいようです。
開発環境を構築するためのツールということで開発者向けという感じです。
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